最近見た映画

 以前町山智浩さんがネットラジオで紹介してたのを聞いて見た映画。本国ではロードショー公開されずお蔵入りになってたらしい(本当すぎるから?これぞほんとのホラーだからなのか?)DVDリリース待ってすぐ見た。
 定期的に見直してしまう名作。
 「ビーバス&バッドヘッド」のマイク・ジャッジ監督による実写映画。
  都会住まいのインテリ夫婦は家族計画きっちりやって仕事や文化行事に勤しんでいる現代、反面田舎のおバカたちはデキ婚・浮気を繰り返し子供バンバン産んで、その子供も同じような人生繰り返して(ティーンでデキ婚、ヤリまくり子沢山…)ネズミ算式に増殖、26世紀になるころにはインテリ人間は滅びてバカばっかになっていた…という、冗談で終わりそうにないおバカSF。

 冴えない軍人の男がコールドスリープの実験に駆り出されるが、実験をの主任の不正がバレてお縄・実験自体が忘れられて幾年月。男が目覚めたらそこは26世紀だった。
 26世紀の人類の楽しみは下ネタ番組ばかりのケーブルテレビ、それをトイレつきの椅子に座ってぼーっとながめて暮らす。スラングとギャル語しか使えない。本は廃れ、ゴシップ雑誌とエロ雑誌のみ。巨大企業のロゴマークの入った服(一見ルイヴィトンみたいに見えるけど原色・ラメラメで、よく見たら「ウォールマート」とか「ゲートレード」のロゴ)を着て企業から金をもらう人々は、これまた単純にコマーシャルに踊らされ、それを簡単に支持するもんだから、ファーストフードと激安スーパーマーケット企業が社会を牛耳り政治は機能していない。考える人は「まじめぶりやがってキメー言葉使ってんじゃねーよ、カマが」とバカにされる。
 考えないから物事の由来とか知らない。先祖が開発してきたシステムをなんとなーく使って、なんとか食物つくったりテレビ流したりできているけど、故障したら治せない。廃棄物の処理方法もしらないからごみの山がビルより高くそこかしこ、植物の育て方もわからないから、スポーツドリンク万能薬だと思い込んで畑にまで撒いて、土が塩分でだめになって不毛地帯と化している(金かけたキャストでドラマ「不毛地帯」やるより、ほんとこっちの不毛地帯になる可能性を危惧した啓発番組作ったほうがいいよね)

 自分もまだマシと思っていたが、「電解質」説明できず植物を一から育てられないことに恐怖覚えた。勉強はだいじ…。
 日曜ロード−ショーとかテレビで大々的に流してほしいです。