OLDE WORLDE 「time and velocity」

time and velocity

time and velocity

 沼田壮平さんの1人ユニットの初のメジャーアルバム。
 沼田さんのライブはLuminous Orange主宰のライブでゲスト参加しているのを偶然見て好きになり、以来そのとき購入した自主制作CD(アコギ1本で演奏している)を愛聴していた。思春期の女の子と聞き紛うハスキーな高音の声と素朴なギター演奏が、細やかに展開するズバ抜けたセンスのメロディと相まって素敵だったのだが、このCDではバンド編成で演奏されており、音を厚くしたアレンジでもかっこよくできる方なんだな、と感心した。
 これまでのメロディに忠実な歌い方から一変、声を高低強弱自由に、楽器のように曲ごとに使いわけているのも楽しい。特別な目新しい演奏法を使っているわけでは決してないギターポップで懐かしささえかんじるのだが、先述したとおり、細やかで心のひだをくすぐられるようなメロディには終始ウキウキさせられ、その展開力に新しさを感じる。
 物憂げなオープニングやキャッチーな4曲目が特に気に入った。

OLDE WORLDE
http://oldeworldemap.com/index.html
http://www.myspace.com/oldeworldemap